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上海の晩婚と非婚現象
日立総合計画研究所
徐 晶

以前、学校の先輩から、「日系企業では残業は当たり前」と聞いていたが、百聞は一見にしかず、毎日、私が会社から帰る時に、オフィスにはまだ何十人も残っており、まじめに仕事をしている。その中で、女性は多数を占めており、しかもほとんどは未婚の女性。毎日こんなに仕事に夢中になれば、結婚がますます難しくなるはずと、私は感じる。ここで私が指している女性は、26歳以上でボーイフレンドがいない人、あるいは30歳以上の未婚女性ということである。後者は日本で「負け犬」と呼ばれているようである。実は、ここ10年間、上海でも、晩婚と非婚の現象は深刻となり、「負け犬」の数が急速に増えつつある。

こうした現象にあわせた商売が上海で盛んに行われている。例えば、不動産分野では、独身のホワイトカラーが急速に増えたため、以前は2LDKや3LDKの家族向けタイプのマンションが人気の中心であったが、最近は面積が小さくて値段も安い1LDKの独身者向けタイプのマンションが若者の人気を呼んでいる。また、独身女性は、家計の重荷を負うことがなく、好きなものさえあれば後先を考えず全部買ってしまう。そのため、独身女性の財布の中身は、多数のクレジットカードや有料会員カードが占めることになる。近年、上海でも、独身キャリアウーマン向けの商品は急速に増えている。カリスマ個人美容師、ペットショップ、エステショップ、整形病院など。旅行代理店も同市場を狙っており、女性同士向けの旅行商品が企画されている。

かつて、中国では三つの独身ブームの時期があった。1957年に、中国は史上初の「婚姻法」を発表したため、それまでの親が取り決めた婚姻をやめて、離婚する独身者が急増した。1970年代の後半が二回目である。10年にも及んだ文化大革命が終了し、地方に下放させられた若者たちが再び故郷の大都市部に戻った。しかし、彼らは、既に地方の女性と結婚したため、都市部の独身女性は、適切な男性相手が見つからず、独りぼっちとなった。今回が三回目である。競争社会のうねりに乗り始めた若者が結局降りられなくなったためである。ある統計によると、1990年に、北京における30歳から50歳までの独身男女は、10万人にすぎなかったが、現在では北京・上海の独身男女は100万人を超え、総人口の10%を占めている。その独身男女の28歳から38歳の間で、女性独身者は約6割も占めている。

一方で、「負け犬」の女性は、高額消費者でもある。ハイエンド市場を目指す日系企業は、市場のニーズに照準を合わせ、彼女らにふさわしい商品を開発してみたら、いかがだろう。

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