第13回:雑学の反省
農業を職業としていた父は、読書とはおよそ縁のない人生を送った。私は、生来本が大好きであったので、父は、少し心配したのであろう、こう言っていた「本を読むなら教科書を読め。教科書には人生で勉強しなくてはならないことが何でも書いてある。本屋に置いてある本は選んで読め。特に、雑誌とか週刊誌は「雑なこと」が書いてある本だからそのつもりで、読め」。このアドバイスは、逆効果を私に与えたようで、少年のころから雑誌は大好きである。教科書には書かれていないが雑誌にはのっている「雑なこと」とは、10代後半まで東京にあこがれていた私に、同時代を感じさせてくれる事件や、意見、思想、流行、のすべてであった。
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