プログラム詳細
基調講演

構造改革と日本経済
経済成長のためには、投資によってもたらされる資本と技術革新による労働生産性の向上が大きな役割を果たす。人口減少の中で、新たに成長していくには、常に新しいもの、サービスを創り出さなければならず、技術革新の役割は高まる。技術革新で経済の中身が変わることが構造変化で、経済成長を続けるには新陳代謝が必要。構造改革は経済の新陳代謝を促進する政策であることを明らかにしたい。
東京大学大学院経済学研究科
教授/経済財政諮問会議議員 吉川 洋 氏
【PROFILE】
1951年生まれ。
1974年 東京大学経済学部経済学科卒業。
1978年イェール大学大学院経済学部博士課程修了(Ph.D.)。
その後、ニューヨーク州立大学経済学部助教授、大阪大学社会経済研究所 助教授、東京大学経済学部 教授などを歴任し、現職。
現在の研究分野はマクロ経済学であり、ケインズ経済学的なマクロ経済理論と1990年代の日本経済の分析が主な研究課題。また近年は、高齢化が急速に進む日本経済の潜在成長率や、マクロ経済学への統計力学的アプローチに関心をもっている。
学外活動として、内閣府経済財政諮問会議議員、財務省財務総合研究所特別研究官をはじめ、様々な政府審議会などに参加。また、著書も多く、『マクロ経済学研究』(東京大学出版会 1984年)は日経・経済図書文化賞、サントリー学芸賞を受賞。その他にも受賞経歴は多数。
TRACK1 官民の新たな共創関係構築による経済活力復活

IT戦略が拓く官民の新たなパートナーシップ
民間有識者が参加した政府のe-Japan戦略、e-Japan戦略Uは、ITの基盤整備や利活用推進において大きな成果をあげた。とりわけ、ITの利活用推進においては、民間が蓄積したノウハウが戦略の起草や評価に活かされた。戦略策定、その遂行、評価といった一連のプロセスにおける官民の新たな関係に着目し、今後の官民のパートナーシップのあり方を展望する。
(株)日立総合計画研究所 社会システム・イノベーショングループ
主任研究員 石井 恭子
【PROFILE】
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- 1992年:慶應義塾大学法学部政治学科卒業。(株)日立製作所入社
- 1996年:(株)日立総合計画研究所 国際グループ研究員
- 2000年:中央大学総合政策学部修士課程修了
- 2002年:ミシガン大学ロースクール修士課程終了
- 2003年:(株)日立総合計画研究所 政策経済グループ 副主任研究員 米国ニューヨーク州弁護士登録
- 2005年:同 社会システムイノベーショングループ 主任研究員
(著作)
- 「電子政府(デジタル・ガバメント) −ITが政府を革新する−」東洋経済新報社(2000年)
- 「電子政府最前線−こうすればできる、便利な社会−」東洋経済新報社(2002年)
- 「eガバナンス−「戦略政府+革新企業」による日本再生−」日刊工業新聞社(2003年)

PFI事業に対する日立の取り組み
「小さな政府」を指向する小泉内閣の下、公共事業におけるPFI事業方式が生まれて約6年、全国で200件を越すPFI案件が実施稼動している。日立製作所においても本事業に取り組み始めてささやかながらその成果を実らせつつある。このセッションでは、メーカーである日立が何故PFI事業に取り組むのか、また将来的に如何に関わっていくのかを事例を通じて紹介していく。
(株)日立製作所 都市開発システムグループ
PFI推進部 部長 舘下 文彦
【PROFILE】
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- 1982年 (株)日立製作所 入社 営業本部ビル施設配属
- 1997年 施設営業本部 部長代理
- 2001年 ビルシステムグループ経営企画室 部長代理
- 2001年 兼 PFI推進グループ部長代理
- 2003年 都市開発ソリューション本部 部長代理
- 2003年 トータルソリューション部 部長
- 2005年 PFI推進部 部長

地域経営の時代
地方自治体も地方分権時代を迎えて、管理する意織から経営する意職にシフトしていくことが重要である。 限られた財源の中であれかこれかの政策の選択をして、最小の費用で最大の効果をあげることをして いかねばならない。そのためには、官と民が対立をする様なガバメントはやめて、合意的な行政システム、 ガバナンスに切り替える必要がある。地方での官民協働のあり方を検討し、その結果、国での官民の 協働のあり方を展望する。
早稲田大学大学院公共経営研究科
教授/前三重県知事 北川 正恭 氏
【PROFILE】
1944年生まれ。1967年早稲田大学第一商学部卒業。1972年三重県議会議員当選(3期連続)、 1983年衆議院議員当選(4期連続)。任期中、文部政務次官を務める。 1995年、三重県知事当選(2期連続)。「生活者起点」を掲げ、ゼロベースで事業を評価し、改革を進める「事業評価システム」や情報公開を積極的に進め、地方分権の旗手として活動。達成目標、手段、財源を住民に約束する「マニフェスト」を提言。2期務め、2003年4月に退任。現在、早稲田大学大学院公共経営研究科教授、「新しい日本をつくる国民会議」(21世紀臨調)代表。著書に、『生活者起点の「行政革命」』がある。
TRACK2 グローバリティ時代の競争力再構築

Fusion Frontier for the Future
「融合」型技術開発の加速による国際競争力向上
環境・エネルギー問題、セキュリティの確保などの課題解決には、異分野の技術融合による新たなイノベーション創出が不可欠である。日本では技術融合の重要性は認識されつつあるものの、融合促進の仕組みやその成果を活かしたイノベーション創出についての議論はほとんど行われていない。 欧米の取り組みも参考に、技術融合とイノベーションによる国際競争力向上政策を提言する。
(株)日立総合計画研究所 政策経済グループ
主任研究員 城野 敬子
【PROFILE】
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- 1989年3月 東京大学教養学部教養学科卒業
- 1990年4月 (株)日立製作所入社 (株)日立総合計画研究所 国際グループ研究員
- 1990年 東洋経済新報社「高橋亀吉賞」優秀作受賞
- 1998年6月ハーバード大学John F. Kennedy School of Government Master of Public Administration(ジョン F.ケネディ行政大学院 行政修士課程)修了
- 1998年6月 (株)日立総合計画研究所 経済グループ(現 政策経済グループ)研究員
- 2000年6月 同 副主任研究員
- 2003年4月 同 主任研究員
(著書、論文)
- 「経済活動のグローバル化と企業文化」総合研究開発機構(1994年)
- 「企業文化論を学ぶ人のために」世界思想社(1995年)
- 「電子政府(デジタル・ガバメント)
- −ITが政府を革新する−」東洋経済新 報社(2000年)
- 「電子政府最前線−こうすればできる、便利な社会−」東洋経済新報社(2002年)
- 「eガバナンス−「戦略政府+革新企業」による日本再生−」日刊工業新聞社(2003年)

オフショア型サービスによる グローバル・アウトソーシング事業展開
<同時通訳あり>
企業のグローバル化が進展し、IT活用によるグローバルオペレーションの最適化が活発化している。このニーズに応えるためには、オフショア(海外の)・リソースの有効活用が不可欠である。このセッションでは、グローバル化するITサービスの動向と日立のグローバル・アウトソーシング事業戦略について、11月にインドに設置した日立グローバル・ソリューションセンタの事例を交え、紹介する。
(株)日立製作所 アウトソーシング事業部
グローバルソリューション本部
本部長 ロッキー・ラロイア
【PROFILE】
IBM社において28年間、販売、マーケティング及び企画業務に従事。特に、アジア太平洋地域でのITサービス事業立ち上げなど、IT業界のグローバル展開において、 豊富な経験を持つ。3年前より(株)日立製作所に転籍し、現在に至る。

グローバル時代への対応
1990年代の日本の「失われた10年」は、主に1989年11月のベルリンの壁の崩壊の後におこったグローバル化への対応の遅さによるものであるとと考えられる。グローバル化の主な要因として次の6つが挙げられる(1)地政学的変化(2)需要の変化(3)供給の変化(4)技術の変化(5)規制の変化(6)労働市場の変化。21世紀に競争力を発揮するために、日本はこれらの6つの主要領域の変化に充分に対応する必要がある。
エアバス・ジャパン株式会社 代表取締役社長/
在日米国商工会議所 元会頭 グレン・S・フクシマ 氏
【PROFILE】
1949年生まれ、カリフォルニア州出身の日系三世。スタンフォード大学や、ハーバード大学で学び、ハーバード・ロー・スクールでは弁護士資格取得(J.D.)。その後、米国大統領府通商代表部をはじめ、様々な職歴を経て、現職に至る。留学や新聞社などでの勤務を含め日本には20年以上滞在。米国大統領府通商代表部時代には、4年9ヶ月にわたりアメリカの対日・対中通商政策の立案、調整、実施を行い、訪日は45回にわたった。現在はその経験を活かし、外交評議会委員、公正取引委員会独占禁止懇話会委員、国際基督教大学評議員、大手日系金融機関の社外取締役並びに経営諮問委員など、多方面に活躍中。
TRACK3 知識社会のビジネスイノベーション

アンビエント情報社会構想 動き始めたITの新マクロトレンド
「seamless & unconscious」 をキーワードとするアンビエント情報社会は、ユビキタス情報社会のさらに先の世界である。個々の縦割りのシステムはシームレスに融合しつつ、利用者はシステムの境界を意識せずに利用可能になる。このセッションでは日米欧におけるアンビエント関連技術の最新開発動向や具体的な社会像を明らかにした上で、個人、企業へのインパクトやビジネスモデルを展望する。
(株)日立総合計画研究所 技術戦略グループ
主任研究員 嶋田 惠一
【PROFILE】
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- 1988年3月明治大学商学部商学科卒業
- 1988年4月日立家電販売(株)入社
- 1993年3月(株)日立総合計画研究所 産業調査グループ研究員
- 1997年8月(株)日立製作所 新金融システム推進本部 技師
- 2003年(株)日立総合計画研究所 技術戦略グループ 主任研究員
- 2004年〜2005年 国立大学法人 大阪大学大学院情報科学研究科 産学連携総合企画室 客員研究員(併任) 国立大学法人 京都工芸繊維大学 繊維学部 非常勤講師(併任)
(著書、論文)
- 「電子マネーとオープンネットワーク社会」東洋経済新報社(1996年9月)
- 「Electronic Money: Its Impact on Retail Banking and Electronic Commerce」 F.I.A. Financial Publishing Co.(1997年2月)
- 「図解 金融ビッグバンと産業変革」日刊工業新聞(1997年10月)
- ICMU (International Conference on Mobile Computing and Ubiquitous Networking)学会論文 "Toward Future Innovation of Mobile Communication Systems"-- Current Requirements for Research -- (2005年4月)
(資格)
- 社団法人 日本証券アナリスト協会 検定会員 国際公認投資アナリスト

安全・安心を実現する日立グループのトータルセキュリティソリューション
情報保護や不正アクセス防止といった「ビジネスの情報」の分野、財産の保護や食の安全確保といった「毎日の暮らし」の分野、テロ対策や地域犯罪防止といった「社会の安全」の分野など、多様なシーンでセキュリティ市場が拡大している。このセッションでは、日立グループの総合力を結集したセキュリティソリューションを中心に、セキュリティ市場の動向と日立の事業展開を紹介する。
(株)日立製作所 トータルソリューション事業部
公共・社会システム本部
社会第二システム部
主任技師 杉本 豊和
【PROFILE】
1987年 慶應義塾大学理工学部電気工学科卒 (株)日立製作所 システム事業部入社。
入社以来一貫して複数事業部門にまたがる上流エンジニアリング業務に従事。
工場内物流、地域・都市開発、アミューズメント、新事業企画などを経て05年から現職。
現在、社会セキュリティ事業の推進に従事。技術士(情報工学部門)

イノベーションが生み出す企業価値
近年数多くのバイアウト・ファンドや再生ファンドが設立され、日本経済への影響力も増しつつある。 バブル崩壊後、売却せざるを得なくなったことを発端とする消極的なM&Aが増加した日本のM&A市場も、こうしたファンドの台頭とともに積極的なM&Aが急速に増加する傾向にある。本セッションでは、昨今の事例を取り上げながら、新たなイノベーションが生み出す企業価値、『いい会社』 とは何かについて考察を加える。
GCA株式会社 代表取締役/
一橋大学大学院国際企業戦略研究科教授
佐山 展生 氏
【PROFILE】
1953年生まれ。1976年京都大学工学部高分子化学科卒業。その後、大手メーカー勤務、都市銀行でのM&A関連業務、日本初の大型バイアウトファンド共同設立を経て現職。1994年ニューヨーク大学大学院ビジネススクールにてM.B.A.修得、1999年東京工業 大学大学院 社会理工学研究科 博士課程修了(学術博士)。現在、M&Aアドバイザリー会社のGCA株式会社代表取締役と大学での研究活動を中心とし、多方面で活躍。著書多数。経済産業省企業価値研究会、金融庁公開買付WG他の委員、事業再生実務家協会 常務理事他。



