日立総研 客員研究員(在ロンドン)
城野 敬子
日本ではまだ梅雨空の地域も多い7月半ば、イギリスはバラの盛りは過ぎたものの、花壇にはラベンダーやあじさいが咲き乱れ、街路につるされたバスケットからはパンジーやペチュニアがあふれ、1年で最も美しい季節が続いている。そんなのどかな風景と裏腹にイギリスでの豚インフルエンザ感染は急拡大している。
2009年7月16日、イギリス政府は、豚インフルエンザ「封じ込め」から「治療」へと政策の方針転換を発表した。さらに、この政策の一環として、同7月23日には、新たな対策「ナショナル・パンデミック・インフルエンザ・サービス(National Pandemic Flu Service、ただし、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドを除く)」を開始し、急速な感染拡大への対応を進めている。