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Research Reports

研究レポート

Reports by HRI researchers

研究員レポート

高まる株・債券の連動性と留意すべき三つのリスク〜WACC変動局面における財務レジリエンスと投資判断〜

グローバル情報調査室 主管研究員
吉田 健一郎

ショートレポート

2025年半ば以降、米国の株と長期国債は連動性が強まっている。図1は、米国の代表的な株価指数であるS&P500指数と、米国長期債価格の代理変数となるiShares米国債ETF価格を比較したものである。2025年半ばから26年初旬にかけて、両者は連動を強めてきたことが分かる。株と債券の連動は、米国のみならず、日本やユーロ圏などグローバルにも発生している。株高(安)と債券高(安)の同時進行は、分散投資に・・・

製造業のバリューチェーン変容と新たな価値創造

研究第二部 主任研究員 福田 和幸
研究第二部 グローバル事業戦略グループ グループリーダ主任研究員 安田 大輔
研究第三部 主管研究員 宮ア 祐行

研究紹介

従来、製造業はバリューチェーンをグローバルに分散し効率化や生産性の向上を図っていた。ところが近年の自然災害や地政学的な緊張によりバリューチェーンが停滞・分断、モノの供給不足が度々生じるようになっている。このように、グローバルな拠点分散に起因する脆弱(ぜいじゃく)性が顕在化している中、各国・地域の政府・企業は製造業の域内・国内回帰に向けて取り組みを進めている。注目すべきは、こうした取り組みの一環で、・・・

10年後の金融

研究第一部 ファイナンス・社会グループ 主任研究員 西田 一平
研究第一部 ファイナンス・社会グループ 研究員 松本 裕介

特集レポート

世界のすう勢はグローバル化から、各国・地域の経済圏が独自路線を歩み、グローバルなヒト・モノ・カネ・データの動きが分断されるモザイク化へと転換している。また生成AIを代表とする先端技術の飛躍的な進歩により非連続なデジタル化が進展、社会の在り方が根本から変革される時代に突入している。本レポートでは、この二つの変化が、決済、資金供与、資産運用、リスク移転といった金融機能にもたらす影響や新たな価値を予想する・・・

拡大するプライベート・クレジット市場の現状と展望〜米経済を支えてきたリスクマネーの行方〜

グローバル情報調査室 主管研究員
吉田 健一郎

ショートレポート

9月半ば以降、米国で地銀の株価が下落している。契機の一つとなったのは9月10日にサブプライム・オートローンを提供するトライカラー・ホールディングスが連邦破産法第7条に基づく会社清算を、同月28日には自動車部品企業のファースト・ブランズ・グループが同第11条に基づく経営破綻を相次いで申請したことである。トライカラー社の破綻は、ローンの延滞増や、同社提供の財務データなどに虚偽記載があるとの懸念を抱いた・・・

Reports by Guest Contributors

外部寄稿

森川 正之 氏

不確実性・リスクの企業への影響と対応策

一般財団法人機械振興協会経済研究所 所長
独立行政法人経済産業研究所 特別上席研究員
森川 正之

21世紀に入ってから、不確実性の高まるイベントが続発している。リーマン・ショックに端を発する世界金融危機、英国のEU離脱、米中貿易戦争、新型コロナ感染症、ロシアのウクライナ侵攻など想定外のショックが頻繁に生じた。この1年間に限っても、トランプ関税の導入とその後の恣意(しい)的な政策変更、最近の米国の対イラン攻撃と原油価格の高騰は、企業経営を左右しかねない不確実性ショックである。日本国内でも、東日本・・・

井上 達彦 氏

世界の実践理論と起業家から学ぶ「予測を超えた洞察の作法」

早稲田大学商学学術院 教授
井上 達彦

現代の経営においては、事象を「点」で予測するのではなく、歴史の潮流から構造的なうねりを読み解く「未来洞察」が不可欠である。本稿では、過去から未来の軌道を照射する「ヤヌスコーン」で柔軟な準備を整え、予測を超えた事態には、手元の資源で応戦する「エフェクチュエーション」で乗り切る二段構えの作法を提唱する。不確実性を価値創造の糧として捉え、能動的に未来をコントロールする「卓越した経営者」のあり方を説く・・・

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